4資産均等(GPIF 基本ポートフォリオと同じ構成)
公的年金の積立金を運用するGPIFが採用している構成。長期・分散の実例として参照されることが多い。
これは推奨ではありません
一般に紹介される考え方の「例」として掲載しています。この配分を採用することを勧めるものではありません。
| 資産クラス | 配分 | 性質 |
|---|---|---|
| 国内株式 | 25% | 日本企業の株式。給与収入も日本経済に依存している人にとっては、リスクが重なる面がある。 |
| 先進国株式 | 25% | 日本を除く先進国の株式。時価総額の比率から、実質的には米国株式が大きな割合を占める。 |
| 国内債券 | 25% | 日本国債などが中心。値動きが小さく、株式が下がる局面で相対的に持ちこたえやすい。金利が上がると価格は下がる。 |
| 先進国債券 | 25% | 米国・欧州などの国債・社債。円建てで見ると為替の影響を強く受けるため、名前の印象より値動きは大きい。 |
期待リターンとリスク(理論値)
期待リターン
3.82%
リスク(標準偏差)
12.33%
約68%の年が収まる範囲
-8.5% 〜 16.2%
約95%の年が収まる範囲
-20.8% 〜 28.5%
下振れの数字を先に見てください
この配分では、20年に1回程度は年間 -20.8% まで下がることが想定されます。1,000万円なら -208万円 の増減です。この数字を見て「続けられそうか」を確かめるのが、この表の使い方です。
なお、実際のリターンの分布は正規分布より裾が厚いため、これより極端な年も起こりえます。
資産配分
単位: %
- 国内株式
- 先進国株式
- 国内債券
- 先進国債券
データを表で見る
| 資産クラス | 配分 |
|---|---|
| 国内株式 | 25.0% |
| 先進国株式 | 25.0% |
| 国内債券 | 25.0% |
| 先進国債券 | 25.0% |
この配分の考え方
- 株式と債券を半分ずつ持つことで、株式だけの構成より値動きが穏やかになる。
- 配分の根拠と運用実績がすべて公開されており、外から検証できる。
- 国内債券が株式と逆に動きやすいため、分散の効果が出やすい。
留意点
- GPIF は「年金財政上必要な利回りを、最低限のリスクで確保する」という固有の目的を持つ主体です。個人の目的とは異なります。
- 債券を半分持つため、長期の期待リターンは株式中心の構成より低くなります。
- 国内資産が半分を占めます。日本で働き日本で暮らす人にとっては、収入と資産の両方が日本経済に依存する形になります。
計算の前提
以下の期待リターン・リスク・相関は、長期の一般的な水準を参考に本サイトが置いた前提値です。特定の機関が公表した数値の転記ではありません。前提が変われば計算結果も変わるため、絶対値ではなく「配分を変えたときにどちら向きにどれくらい動くか」を見る目的でご利用ください。
期待リターンは各資産の期待リターンの加重平均(Σwᵢμᵢ)、リスクは相関を考慮した√(wᵀΣw) で計算しています。相関が低い資産を組み合わせるほど、リスクは加重平均より小さくなります。
ほかの配分と比べる
アセットアロケーションの一覧で、すべての配分例の期待リターンとリスクを横並びで見られます。
出典
- [1]年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)「基本ポートフォリオの考え方」